春日市での福岡県市長会に合わせて、「電子図書館」の取り組みをされている春日市民図書館に視察にうかがいました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、2月29日から5月25日までの臨時休館が続き、開館後も、図書館は制限をかけての利用で利用者は半減したといいます。
今までのサービスとは違う形で、利用者に本を提供できないかと考え、来館せずに本を楽しめる電子図書館の導入を6月1日から始められました。
指定管理業者の図書館流通センターを通して、実用書301冊、文学510冊の計811冊を、図書館がパッケージに独自の選書を行ったそうです。
春日市在住・在勤・在学者を対象に、貸し出し冊数3冊、期間1週間、パソコン・スマホ・タブレットに対応しています。
ログイン数は約1,411回、登録者数は262人、利用貸し出し冊数880冊、コンテンツ閲覧は1,866回(いずれも10月13日現在)です。
メリットは、来館せずに本を楽しめ、返却日には自動的に返却されることです。
短期間にこのような市民起点で考えて、取り組みに踏みきった春日市民図書館は素晴らしいと思いました。
電子図書のコンテンツがさらに広がり、地域の図書館の事業からさらに民間まで広がる可能性を考えると、全国どこからでも、24時間、電子図書なら借りることができるので、地域の図書館のあり方が問われることになるのではないか、新型コロナの生活の変化はこのような図書館事情も大きく変えるきっかけを与えていると思いました。