10月4日(金)『私たち』の多様性社会

 

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 小郡市人権教育啓発センター公開講座が、4日夜開催されました。
 講師は、とよなか国際交流協会・職員の三木幸美さん、「『私』からはじめる『私たち』の多様性社会」という演題でお話をして下さいました。


 三木さんは、日本人の父、フィリピン人の母を持つダブルとして、大阪市内の被差別部落生まれです。
 外国人であることの3つの壁について、在留管理され、義務教育を受ける権利がない法や制度の壁、情報弱者となってしまう言葉の壁、レイシャルハラスメントやヘイトスピーチなどに表れる心の壁があると指摘しています。


 三木さん自身のお話では、8歳まで出生届を出されていなかったため無戸籍児でした。


 また、強制送還されるのを恐れて、母親と自転車に乗っていて交通事故にあったときに、助けを呼ぶことができなかったというつらい思い出や、被差別部落に育ち、小学生くらいから部落問題を意識し始めたことなど自身の体験、さらには、現在のインターネットでの差別問題について語っていただきました。


 さまざまな人たちが一緒に暮らすことが当たり前になる小郡の中での生活。

 お互いが相手に自分のことを理解してもらう努力も大事でしょうが、私たちみんなが相手を理解しようとする姿勢こそが必要です。