10月9日(土)九州霊山ゆかりの尊像が一堂に

 九州歴史資料館特別展「九州山岳霊場遺宝-海を望む北西部の山々から-」が9日から始まりました。12月5日までです。


 九州歴史資料館では、九州を中心に山岳信仰についての調査研究を深め、活動を支えてきた九州山岳霊場遺跡研究会の成果の蓄積により、幅広い魅力を持った展示となっています。
 古来、人は山を神が住まう場として崇め、仏教伝来後は修行の場ともなり、神仏が共生する聖地となって長い年月を重ねました。


 明治初めの神仏分離や修験廃止は、山のあり方に大きな影響を及ぼしましたが、多くの貴重な文化財が今に伝えられています。
 宝満山や若杉山、佐賀の背振山や天山、長崎の多良岳や雲仙など、霊山に伝わる仏像や神像には、魂が宿った大木の素材がそのまま生かされたもの、大陸との交流の痕跡を色濃く残すもの、指先まで美しさが表れているものがあり、さまざまな思いが込められています。


 九州の山岳霊場の歴史とその特質を勉強して、期間中何度も、その魅力を体感していきたい思う特別展でした。
 市民のみなさんで、市外のお知り合いとも一緒に、ぜひお出かけを!

 

               九歴_九州山岳霊場遺宝資料集