今隈にある天忍穂耳(あめのおしほみみ)神社の境内の大クスが新年を迎え、ライトアップされました。
この大クスは、小郡市指定天然記念物で、その高さは約30m、幹廻(みきまわ)りは8.7mを誇る市内最大級の樹木、小郡市の「市の木」クスノキは、この木がモデルとなりました。
樹齢は300年以上とみられます。1749年に記された「寛延記」という久留米藩の報告書の中で、今隈村には神木のクスノキが1本あるという内容を報告されており、これがこのクスだとも考えられます。
また、地元には江戸時代前期に今隈を開拓した田篭彦右衛門(たごもりひこえもん)がクスを植え、それを中心に村が形成されたという伝承が残されています。
この地域のシンボルは、長い間大切に守り続けられてきましたが、18年8月13日に落雷被害に遭い、樹木医さんにより現在治療中です。