11月16日(土)多死社会を迎え、どう準備するか?

 

 


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 介護予防なんでんかんでん講演会が、16日あすてらす多目的ホールで開催されました。
 講師は、小郡三井医師会の島田昇二郎会長でした。


 島田会長は、地域包括システムが出てきた背景を解説。1958年に始まった国民皆保険制度により、いつでも、どこでも、低負担で医療サービスを受けられる中、高齢化と医療の高度化により、医療費が膨大になってきました。
 さらに、高齢化による機能低下からの介護が必要となり、2000年に介護保険制度が出てきました。


 そうした中、寿命と健康寿命のギャップが広がり、男性9年(平均寿命81歳・健康寿命72歳)、女性12年(同87歳・同75歳)をどう埋めるかが大きな課題となっています。


 ちなみに、健康寿命の目安は、好きな所へ自分で行ける・ごはんを自分で食べる・排泄を自分でする・入浴を自分でするという基本的な生活を自力でできることとしています。


 地域包括ケアシステムは、2025年の団塊世代が後期高齢者になる時代までに全国で整えるよう国がリードしており、医療や介護に頼らない健康を維持するための拠点となります。


 医療提供者の立場として、島田会長は、死なせない高度医療が進む中、命に関わるような病気やケガをして、自分の気持ちが話せなくなったときに、望む治療やケアについて、家族や大切な人と話して、思いを残すことを提案されていました。