稲吉老松神社に由来する、色鮮やかな菅原道真公の一代伝記「稲吉老松神社菅公縁起絵」を修復するため、稲吉老松神社天神信仰資料保存会が設立されました。
縁起絵は、歴代稲吉区長によって受け継がれたたんすの引き出しから発見された掛け軸で、同時に見つかった巻物や綴本などと共に「稲吉老松神社天神信仰資料」として市の有形文化財に指定されています。
そんな縁起絵を修復するため、この度地域で保存会を設立し、公益財団法人朝日新聞文化財団からの補助金を受けることになりました。補助金採択条件には、修復主体となる地域の負担も挙げられているため、保存会では今後、クラウドファンディングで寄附を募っていく予定です。
江戸時代後期から明治時代に制作されたとみられる縁起絵には、制作当時の老松神社や、周辺の祠、水路などの様子が描かれているだけでなく、その制作経緯や存在自体が小郡市の文化や信仰を今に伝えることから、地域だけにとどまらず、市にとっても郷土への愛着を育む貴重な宝です。
市民のみなさんにもぜひご協力いただきたいと思います。
貴重な資料を大事にして、みなさんの心をつなげていけますように…。