11月6日(土)美に憧れ、良く観て、比較を

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 小郡市郷土史研究会で6日、鹿児島大学の土田充義名誉教授が「在郷町小郡と豪商平田家住宅等の保存と活用」というテーマで講演をされました。


 土田先生は、7年前に文化財課の招きで平田家住宅を見て、その後、豪商平田家住宅建築調査研究会を立ち上げ、「平田家住宅調査報告書」を刊行されました。


 さらに、昨年はさとう別荘の調査報告書も刊行して国登録に結び付け、小郡市の文化財行政にとって大きな力となっていただきました。


 とくに、理事長をされていた認定NPOで、小郡市の所有となった公的資産である平田家住宅の瓦塀を民間の募金呼びかけで復原された活動は、全国でも注目されています。


 講演では、在郷町の生まれる条件として、街道の整備、商品の流通、地域の拠点を挙げ、計画された町割りという視点からも「平田家住宅」と「さとう別荘」について解説されました。


 古建築への思いから建物に話しかけているというエピソードは、土田先生ならではのことで、「美にあこがれる気持ちで、よく観て、他のものと比較して考えましょう」と向きあう姿勢を結びとしました。