九州歴史資料館ボランティア体験学習・作品展「綿を作る 糸を紡ぐ 布を織る」展が7日から開催されていました。
九歴の中庭にはコットンフラワーが植えられていて、それから採れた綿から布を作る過程を、さまざまな道具ともに紹介しています。
私たちの生活に溶け込んでいる綿は、なくてはならない素材です。
綿は、植物から採取される種子の表皮細胞が種子の周りを包み込むように成長してできるもので、綿花とも呼ばれます。
綿繊維を作るには、その種子にからみついたところを引きはがし、その綿の塊を丁寧によりながら伸ばして、繊維にしていくという繊細な作業が必要です。
昔に使われていた器具を再現するなどして、綿づくりの工程がわかりやすく紹介されていました。
綿が伝来したのは8世紀末と国史にも記述がありますが、一般的に使用されるようになったのは江戸時代になってからのようです。
三国が丘1区自治会の作品展でも、九歴ボランティアの松本正子さんの取り組みが紹介されていましたが、今回は元技術者だったボランティアさんなど皆さんで再現された器具が展示され、大変興味深い内容でした。