1月8日(水)全国でも珍しいNPOが文化財復原へ!

 市指定文化財の平田家住宅で、建物のさらなる修復に、NPOが資金調達・工事発注・技術管理も行います。


 認定NPO法人文化財保存工学研究室の土田理事から、建物の修復のための費用800万円を10月から募ったところ、3か月間で、市民22人、市内の42法人から合計802万4000円の寄付が集まったという報告を8日受けました。


 これまでの修復は、市民から寄付金を行政が募り、あくまでも建物などの持ち主である行政が主体になって工事を行うものですが、今回は、NPOが自ら工事費用を募り、工事発注や技術管理もNPOが行うという注目される動きになっています。
 もちろん、市の所有物である建物なので、市に届けを出していただき、工事をしてもらいます。


 これまでも、NPOの理事で、鹿児島大学の名誉教授である土田先生の、平田家住宅への熱い思いと、深い造詣が、復原の力の源泉となっていることから、全国的にも珍しいとはいえ、NPOに工事一連の作業をお願いすることにいたしました。


 報告の中で、土田先生は、さらに座敷と主屋の間の仏間を復元し、復原基本方針に基づき、平田家の建物としての完成した姿に近づけるところを目指していきたいと述べられていました。


 多くの市民・市内法人のみなさんの思いに感動し、募金に回られた田中三次郎商店の田中会長、土田先生に感謝申し上げます。

 

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