小郡市埋蔵文化財調査センターで、平成29年度後期企画展「すこし昔のくらし展」と併せて、民具体験のイベントが催されました。
センターには、市民の方から寄贈された農具など、昔の生活を支えてきた道具が集まっており、くらし展でその展示が行われました。
今回の体験イベントでは、子どもだけでなく親世代も一緒に、当時の知恵を活かしたものや今では全く見かけなくなった民具を実際に使って楽しんでもらいました。
私も体験させていただいた足ふみ脱穀機は、リズミカルにペダルを踏んでドラムを回転させ、稲や麦の穂を、そのドラムについた歯に当てて脱穀させるものでした。また唐箕(とうみ)は、脱穀したもみに混ざっているわら屑などを風で飛ばし、もみのみを選別するための器具で、子どもたちは、わら屑が飛ばされて出てくる仕組みに驚いていました。ほかにも、洗濯板やダイヤル式の電話機、お笑いの平野ノラさんが使う肩掛けの電話機など、昭和世代のくらしをなつかしむものにも触れていただきました。また、大豆をうすできな粉にして、きな粉もちにして食べていました。
笑顔が絶えない素敵なタイムトリップのひとときでした。