3月25日(月)稲吉堰の歴史をつなぐ

 小郡土地改良区通常総代会が、25日宝満ふれあいセンターで開催されました。


 ほ場整備が完了し、各土地改良区が再編される中で、全市的な小郡土地改良区が12年前に設立されました。
 農業の後継者不足から、生産管理や効率化のための事業、とくに、生産施設の老朽化は小郡市の農政で大きな課題です。
 取り組んでいる事業では、ことし5月に稲吉堰の竣工が予定されています。


 ところで、稲吉堰というと歴史的にも大変重要な価値を持ちます。旧稲吉堰は、久留米藩の普請奉行である丹羽頼母が手掛けました。
 優れた土木・建築家である丹羽頼母は、江戸城の修理や日光東照宮の建築にもかかわり、大石・長野水道を5人の庄屋たちと力を合わせ完成させた五庄屋物語は、今も広く語り継がれています。
 その大石・長野水道がモデルにしたというのが稲吉堰で、正保4年(1647年)に丹羽頼母が設計監督し、藩内総郡役で建造し、その後、御井・御原両郡役に移管されました。


 土地と水をどう維持、活用するか…長い時代の中でさまざまな知恵が積み重ねられていることを、私たちは意識しないといけませんね。

 

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