6月10日(月)江戸時代からの技術がつながる

 

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 稲吉堰改修竣工式が10日、宝満ふれあいセンター研修室で開催されました。


 稲吉堰は652haの田に水を引くための重要な農業施設です。

 昭和44年に築造されましたが、老朽化により機能に支障をきたしていました。

 また、洪水時には井堰が倒伏せずに、堤防決壊や井堰本体の破損などにより災害発生の危険性も心配されていました。


 改修された堰は、鋼製扉体と袋体(空気袋)で構成され、袋体に圧縮空気を送り込むことにより、鋼製扉体を起立、扉体自重と水圧によって袋体内の空気を排出することで、鋼製扉体を倒伏させるハイブリッド起伏堰です。


 ところで、この稲吉堰の前身は、江戸時代に久留米藩の丹羽頼母奉行の普請により築造され、その技術を基に、五庄屋物語で知られるうきはの大石堰に活かされました。
 時代を超えても治水、そして水を引き田畑を潤すことへの思いは変わりません。

 

 改修により、地域の営農が発展しますように・・・