7月14日(火)うつわから見える戦争が

 


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 福岡県には明治~先の大戦まで、戦争に関連する建造物や遺跡、空襲の跡などが残っています。
 
 歴史を後の時代に正しく伝えるための基礎資料として、福岡県では平成29年度より3カ年をかけて、戦争遺跡の総合的な緊急分布調査を実施しました。
 
 その成果を報告書として刊行したのに合わせて、九州歴史資料館では、14日から調査成果展「出土品から見た『福岡県の戦争遺跡』」が行なわれています。
 
 大刀洗飛行場を飛び立ち、演習中に墜落したゼロ戦が搭載していた機関銃など、発掘調査で出土した戦争関連の資料約60点を解説文や写真パネル等を交えて紹介しています。
 
 小郡市からは、三国小から発掘された統制陶器のうつわで、陸軍の星のマークが入ったものです。

 統制陶器とは、第二次世界大戦中、日本国内の物資が不足する中で、国の管理の下で作られた陶磁器のことです。
 そしてさらに金属の不足により、ボタンや手榴弾や砲弾までも、焼き物で作られた遺物が展示されていました。
 
 陶器の技術のすごさを感じますか?

 あるいは、日本の資源のなさを感じますか?
 
 みなさんも九州歴史資料館にお出かけください。9月13日までです。