札幌新陽高校の荒井優校長先生が7月から基山町の東明館学園の理事長に就任し、27日基山駅前のフューチャーセンターでトークワークショップが行われました。
荒井先生は、リクルートから孫社長の片腕としてソフトバンクで東日本大震災後の東北復興を取り仕切りました。
その後、祖父が立ち上げた学校の校長に2016年に就任し、経営の危機となっていた学校の立て直しを果たしました。
改革では、1年生全員をYOSAKOIソーラン祭りに参加させたり、プロバスケットボールチームから指導を受け、その代わりボランティアで試合運営に携わる、オープンスクールに2回参加すると入学金を半額に、偏差値より経験値を重視する探究コースを新設するなどの取り組みを行い、1年後には新入生が155人から322人に倍増、2年後には大学進学率を3割から6割に倍増させました。
こうした「本気で挑戦する人たちの母校」への思いが学校を取り巻く景色を変えていきました。
トークセッションで参加者の心を動かした言葉が、「失敗してもいい」という言葉。
先回りして失敗しない環境を作り上げてきている今の子どもたちの環境こそ、成長のチャンスをつぶしてしまっているかも?
失敗しても立ち上がる、その立ち上がり方にはスピードが違うから、伴走するつもりで見守る、荒井先生の成功体験の裏には、うまくいかないことからの学びを高速で積み上げてきたことがあったのではないかと思いました。
お隣りの町の学校がどう変わるのか…本当に楽しみです。