直木賞作家、八女市出身の安部龍太郎先生の出版記念講演会が、31日大刀洗平和記念館で開かれました。
西日本新聞の「四人の証言―大刀洗飛行場物語」連載を、この度『特攻隊員と大刀洗飛行場 四人の証言』(PHP新書)として発刊されました。
講演会には当初50人定員を、申込多数で、コロナ制限の50%ギリギリ収容100人まで拡大して開催されました。
久留米高専出身の安部先生ならではの技術格差から見た戦争論を展開されていました。
東洋一の規模を誇る大刀洗飛行場の飛行兵、整備士の貴重な証言は、当時の戦争の真相を伝えます。
飛行場と隣接する小郡市でもその影響は大きく、私たちはその歴史に目を向ける必要があると思います。ぜひ平和を考えるこの夏の読書の一冊に!
講演会の始まる前には、記念館のご厚意で、2019年に大原合戦660年記念式典の際、小郡市でご講演いただいて以来久しぶりの面会をさせていただきました。
今後の自治体のあり方に話が及び、デジタル化の進展により、今後は自治体統合を進めながら、周辺の土地は集約を図りながら、新しい農業などへの取り組みで積極的な土地利用を組み合わせることが重要と片山元総務大臣との対談のお話などを聞かせて下さいました。
戦いに合わせた山城によるまちづくりから、経済を重視した平城によるまちづくりへと、歴史を振り返っても、まちのあり様が大きく変えられてきていることから、できないことはないとのことです。
大きな視点で歴史を見直すことが大切だと気付かせていただきました。