
第1回みい哲学カフェが、31日平田家住宅で開催されました。
企画したのは、早稲田大同窓会のみい稲門会のみなさんです。
哲学カフェは、特定の思想を学ぶのではなく、意見を自由に交わし、自分と異なる考え方を楽しんだり、生き方を問い直す機会として、各地で開催されています。
身近な話題から抽象的なテーマまで及びますが、1回目は、「建築史とはどんな学問か」というテーマで、土田充義鹿児島大学名誉教授が、話題提供役を担いました。
土田先生が、海外で、外国人から日本の建築について尋ねられ答えに窮したことから建築史を学び、寺や神社建築の研究に入っていきました。
建築史家の使命は、建造物や建造物群を指定文化財に、伝統的な建造物に価値づけすることをすることされています。
家政学や住居学は人間からのアプローチだけと、建築史は人間のいない「外側の研究」という土田先生、建築史上価値のある建築物をどう見分けるのか?という質問に、美しい心でじっと建築物を見つめる。話しかけてみると、声が返ってくる…独特の表現で語っていました。
平田家住宅での話だけに、歴史的な空間の中で、楽しいひとときでした。