8月8日(木)高良山を登る韋駄天たち

 

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 自衛隊の幹部候補生は毎年約400人入り、うち海上自衛隊と航空自衛隊の各100人、陸上自衛隊は200人で、その200人は久留米市にある前川原駐屯地の陸上自衛隊幹部候補生学校で教育訓練を受けます。


 そして、全員が参加する過酷な訓練の象徴ともいえれる高良山登山走があり、8日早朝、視察に出かけてきました。


 高良山登山走は、自己の体力・気力の限界に挑戦し、心中の賊を制覇してはじめて幹部としての強靱な意志と実力が身につくということから伝統の訓練となっており、学校から高良大社下を ゴールとして全長5.6Km、21カ所のカーブと約3kmの登りを有し標高差156mに及ぶ登坂路の超過酷なコースです。


 早朝からタイムごとの3つのグループに分かれスタート。高良山登坂路では、多くの教官・先輩・市民らがかけつけて、応援の声をかけていました。

 最後のグループには、女性隊員も多く、みなさん力強く完走されていました。
 体力的に過酷な状況に耐え、冷静な判断がどこでもできるというのが、幹部に求められる能力なのだと、必死に走られている姿を見ながら思いました。


 ところで、この高良山登山走の伝説といえば、昭和41年、昭和39年の東京オリンピックマラソンで銅メダリストになった円谷幸吉候補生が、高良山登山走で18分9秒という驚異的な記録を残し、今なお歴代第1位の記録として燦然と輝いているそうです。