毎月行われている横隈カフェで、12日出前トークを行いました。
横隈のまちづくりの展望は、歴史文化で広がるというお話をさせてもらいました。
まず、かえる寺で知られる如意輪寺では、来年5月に多宝塔が完成します。さらに、たくさんの方が市外から訪れますね!
さらに、市指定無形民俗文化財の早馬祭は、平成29年度から3か年事業として再調査を実施していますが、今年度も調査をしていいただく別府大学の段上教授が、その馬を稲わらで作る形式は全国的に珍しいと注目していただいています。
県の無形民俗文化財指定や、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(選択無形民俗文化財)」の選定を目指せると思います。
また、松崎宿ができる前の宿場町だった横隈宿、公民館の場所にあった本陣跡、かぎ状になっている道路の枡形、道しるべの追分石、古建築などが現存するために、令和5年度以降に策定予定の文化財保存活用地域計画の中で具体的な地域計画を策定できると良いと考えています。
さて、有馬藩家老だった稲次因幡正誠という人物をご存じでしょうか?
突然の年貢の増徴と夫役を課せられた農民が立ち上がり、一揆寸前というところで、農民救済に理解を示し、重税を軽減、一揆の首謀者を不問に付しました。
これが領主の逆鱗に触れ、3000石の家老の職を召し上げられ、たった10人扶持の小身にされ蟄居させられました。
その蟄居先が横隈であり、最後は津古で享年35歳、亡くなります。農民、庄屋、大庄屋から追慕され、五穀神社に祭られています。
小郡市のふるさと文化大使である帚木蓬生先生が『天に星 地に花』という時代小説で当時の様子を描いています。そんな歴史の一面も横隈にあり、出前トークでお話をしたところ、私の家が蟄居先だったという方がいらっしゃり、びっくり!しました。
そして、対話タイムでは、如意輪寺周辺の駐車問題、コミュニティバスの不便さ、水害の影響と対策などさまざまな意見交換をさせていただきました。
ご参加のみなさん、そしてお手伝いいただいたみなさんにお礼申し上げます!