9月4日(金)古代豪族と朝鮮半島とのつながりは深い!

 2017年に世界文化遺産に登録された「神宿る島」宗像・沖ノ島関連遺産群と、関連の深い宗像大社神宝館・九州国立博物館・海の道むなかた館・福津市歴史資料館・九州歴史資料館の5館で、調査研究成果の連携展覧会として、『ムナカタ-祈り・暮らし・交わり-』を開催しています。


 このうち、九州歴史資料館では、15日から「福岡の古代豪族」の企画展を行っています。


 「宗像君(むなかたのきみ)」と同時代に勢力を持った古代豪族、「秦氏(はたうじ)」「筑紫君(つくしのきみ)」旧三潴郡一体の「水沼君(みぬまのきみ)」うきは市の地域名のもとになったという「的氏(いくはのうじ)」にスポットを当て、出土品などを紹介しています。


 宗像から出土している朝鮮半島系の土器として、鳥足文と呼ばれる特徴的なタタキ目がある壺や、かまどで使用されるたくさん穴が開いた多孔式の甑などが展示されています。


 また、朝鮮半島からもたらされた、美しいアマゾナイト(天河石)製丸玉は、朝鮮半島でさかんに製作された時代から500年以上もあとの宗像の古墳に副葬されていたのは、ミステリー!?です。


 古墳時代の象徴である装飾古墳は、福岡県で83基見つかっていますが、水縄山北麓(みのうさんほくろく)の「的氏」の拠点には、装飾古墳が集中しており、高句麗などとの関わりを示しているようです。


 こちらの展示は観覧無料、11月29日(日)まで開催しています。
 また、ギャラリートークも行っていますので、興味のあるかたは足を運んでみてください。


 
 詳細は下記ホームページへどうぞ 
  ■世界遺産の謎にせまる ムナカタ-祈り・暮らし・交わり-


  企画展「福岡の古代豪族」 ギャラリートーク
   第1回:10月16日(金)16:30~
   第2回:11月13日(金)16:30~

   会  場:九州歴史資料館