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更新日: 2022年2月4日

料亭さとう別荘 玄関棟1棟 広間棟1棟 門1棟(国登録建造物) 

26.料亭さとう別荘 玄関棟1棟 広間棟1棟 門1棟(国登録建造物)
 

 料亭さとう別荘は、繭の販売により財をなした笹渕氏の邸宅で、大正14年に竣工しました。建物は、肥前や小郡地域の人々が英彦山に参詣するために利用した通称彦山道(現国道500号)に面して建てられています。この場所は、江戸時代の初めに小郡の町づくりを行い、代々小郡町の庄屋を務めた旧池内家の敷地に当たり、江戸時代の町割りの姿を色濃く残しています。
 料亭さとう別荘は、彦山道に面した間口に対し、奥行きの深い敷地一杯に建物(門・玄関棟・広間棟・居住棟)と庭園が広がっています。このうち、今回国登録文化財となったのは、門・玄関棟・広間棟です。
 門は、明治時代後期に建てられ、昭和初期にこの場所に移築されました。棟が高く、太い木材を用いたもので、街道沿いの景観を作っています。門をくぐり正面に見える玄関棟は、和室と洋間からなる居住空間で、洋間の壁面にはトラ・ライオン・人魚・王冠などの漆喰のレリーフがあります。玄関棟から広間棟へは廊下で接続しています。広間棟は、おもてなしの空間として庭の景色が部屋の風景に取り込まれた設計で、各部屋から庭を眺めることができます。外部空間と内部空間とが見事に調和した、まさに庭師と大工の協働作品です。
 伝統的な建築様式をもちながらも、細部に近代的な意匠を表現した優れた大正時代の上級住宅形式を示す建築物として、高く評価されています。

さとう別荘玄関棟 (1).JPG

料亭さとう別荘玄関棟外観


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