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更新日: 2022年2月4日

津古生掛古墳出土品(市指定考古資料)

25.津古生掛古墳出土品(市指定考古資料)
 

 津古生掛古墳出土品は、昭和61年から62年に発掘調査が行われた、全長33㍍の前方後円墳である古墳時代前期の津古生掛古墳から出土した文化財です。
 指定を受けた出土品は、主体部に副葬されていた方格規矩鳥文鏡1面、鉄剣1振、ガラス小玉57個、鉄鏃31本と周溝から出土した鶏形土製品3個体です。
 方格規矩鳥文鏡は、中国で作られ日本に持ち込まれた舶載品で、古墳の年代を考える上でも重要な文化財です。ガラス小玉57個は、分析の結果、近畿地方で発見されるものと類似していることが分かっています。鉄鏃31本も、その形態的特徴から畿内勢力との強い結びつきが想定されます。鶏形土製品は、二重口縁壺と鶏形の造作が組み合わさった特徴的なもので、小郡市埋蔵文化財調査センターマスコットキャラクターである「つこっコ」を発案するきっかけとなった文化財です。
 津古生掛古墳は、古墳時代初頭の津古古墳群を代表する古墳であり、その形態や規模、出土品は当時の北部九州と畿内との関係を考える上で重要です。遺跡の現地保存は叶いませんでしたが、その出土品は小郡市を代表する考古資料として高く評価されています。

出土鏡補正.jpg
方格規矩鳥文鏡
津古生掛古墳鶏顔拡大.png
鶏形土製品

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小郡市役所 文化財課 文化財係
〒838-0106 小郡市三沢5147番地3(小郡市埋蔵文化財調査センター内)
電話:0942-75-7555(直通) / ファクス:0942-75-2777
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