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更新日: 2022年2月4日

稲吉老松神社天神信仰資料(市指定歴史)
掛軸「稲吉老松神社菅公縁起絵」2幅 巻物「筑後国御原郡稲吉村産神老松宮縁起」1巻 綴本「稲吉老松神社 御縁起全」1冊 掛軸「松図」1幅 掛軸「紅梅図」1幅

22.稲吉老松神社天神信仰資料(市指定歴史) 

掛軸「稲吉老松神社菅公縁起絵」2幅 巻物「筑後国御原郡稲吉村産神老松宮縁起」1巻 綴本「稲吉老松神社 御縁起全」1冊 掛軸「松図」1幅 掛軸「紅梅図」1幅

 稲吉老松神社天神信仰資料は、二重構造の木箱に入っていた掛軸「稲吉老松神社菅公縁起絵」2幅および掛軸「松図」1幅・掛軸「紅梅図」1幅、渋紙1枚でくるまれた二重構造の木箱に入っていた巻物「筑後国御原郡稲吉村産神老松宮縁起」1巻、綴本「稲吉老松神社 御縁起全」1冊の9点からなります。 
 掛軸「稲吉老松神社菅公縁起絵」は、第一幅に「菅原道真公一代の伝記」について23場面が、第二幅に「天満大自在天神としての霊験・利生譚」について24場面が描かれ、最終場面にはこの縁起絵を継承してきた稲吉老松神社の景色が描かれています。いずれも天神信仰に縁が深い内容で、久留米市の北野天満宮が所有する天神縁起と類似性が高いことから、久留米藩内の絵師の手による「ご当地縁起」である可能性が高いものです。紀年銘や制作年代を推定できるような関連資料はありませんが、顔料の状態やすやり霞の表現から、制作時期は江戸末期から明治期と考えられます。同じ木箱に入っていた掛軸「松図」・掛軸「紅梅図」は、菅原道真公と松梅が密接に関係することから、縁起絵とともに飾られていたと考えられます。また、巻物「筑後国御原郡稲吉村産神老松宮縁起」・綴本「稲吉老松神社 御縁起全」には、天神縁起の詞章が書かれています。
 いずれも稲吉老松神社での天神信仰に関わるものであり、稲吉区ひいては小郡市にとって大切な文化財です。

第一幅(全体)+30_R.jpg
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