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更新日: 2019年1月16日

薩摩街道干潟野越堤(市指定史跡)

薩摩街道干潟野越堤(市指定史跡) 21.薩摩街道干潟野越堤(市指定史跡)

 平成28年の道路工事中に、旧薩摩街道の全長約90メートルにわたって石垣・石敷が発見されました。道路西側法面に高さ1.5メートルにわたって6段に石が積まれ、下面には幅1.5メートルにわたって5石分の石敷きがあり ます。確認調査の結果、粘土と砂を交互に積み重ねて造った街道に、石垣と石敷を施していることがわかりました。使用された石材は大きさ30~60センチメートルの花崗岩で、石質・色味から花立山古墳群の石室に使用されていたものを再利用した可能性が考えられます。
 この野越堤は、参勤交代道である薩摩街道を北側を流れる草場川の洪水から守るための施設です。洪水で水がオーバーフローした際に、流水で街道が壊されることを防ぐため、石垣・石敷によって野越しの機能を持たせました。これにより、洪水による崩壊を最小限に食い止め、破損個所も限定させて復旧を速やかに行うことができるようになります。当時の人々の自然災害に対する考え方や工夫が分かる重要な発見で、水利土木史上貴重な遺跡です。

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